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この人に聞く 山根 節

~「業績=環境×工夫×情熱」を読み解く~

この人に聞く 山根 節
慶應義塾大学 大学院経営管理研究科
教授 山根 節 氏

1973 年早稲田大学政経学部卒。74 年監査法人サンワ事務所(現トーマツ)入社。82 年コンサルティング会社を設立し代表就任。94 年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授。98 年スタンフォード大学客員研究員。01 年慶應義塾大学より商学博士を授与され、同年より現職。著書として『なぜ、あの会社は儲かるのか?』日経ビジネス文庫(2009)、『新版ビジネス・アカウンティング』中央経済社(2008)、『日経で学ぶ経営戦略の考え方』日本経済新聞出版社(2004)ほか多数。

業を企てれば環境を選べる

── 業績は環境と工夫と情熱を掛け合わせた結果(業績=環境×工夫×情熱)という主張をしているが、簡単に解説をお願いしたい。
山根 見てのとおりの意味合いだが、まず、同じ工夫と同じ情熱を持っていたら、環境が良いときに企業業績が高くなる。これはもちろんのことだ。また、環境に対して最適な工夫を行うことができれば、業績に差が出る。そして、環境とそれに合わせた工夫のやり方が同じでも、そこに人々が情熱を込めるかどうかで業績に非常に差が出る。これがこの式の意味の一つだ。
 もう一つ注目してほしいのは、これら三つの要素に相乗効果があるということ。環境に適合した工夫をすることで成功体験が得られれば、それは喜びに変わり、その喜びが情熱を高め、高い情熱のもとますます工夫にドライブがかかり、工夫にドライブがかかると環境をもっとしっかり見つめるようになる。こうした相乗効果についても、この式の持つもう一つの意味として捉えたい。

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