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総特集 中小零細企業の経営改善 <業種別事例集>

1 高付加価値化

1 .高付加価値化の方策と最近の動向

景況感が不安定な中、収益拡大を売上増加により実現するのは相当困難であると考えられるが、そのための一つの方策は製商品・サービスの高付加価値化による販売単価増、販売数量増である。ここでは、中小零細企業でも取り得る高付加価値化戦略の概要を示し、後段では具体的事例を紹介する。

(1)高付加価値化とは
高付加価値化とは文字どおり付加価値を高めることである。商品やサービスの競争優位性を上げ売上伸張や利益をもたらす意味に使われることが多い。
付加価値の定義は売上高から外部からの購入品を引いたものである。
これから分かるように付加価値を高めるには、社内の加工分を大きくできればいい。しかし顧客がその価値で購入してくれるかが問題であり、価値を認めてもらえるものでなければならない。そのために商品やサービスの競争優位性を上げ、顧客に価値を認めてもらえることを高付加価値化といっている。

(2)高付加価値化の方策
高付加価値化については各業種によって様々な方策がある。これらは次項以降、業種別の高付加価値化のポイントで述べる。ここでは業種に依存しない基本的な方策について述べたい。
その方策に公的支援策がある。中小企業白書の調査データによると、企業が連携して商品・サービスを開発するケースに高付加価値化を実現した成功例が多い。これを支援するため、「新連携」がある。これは「異分野連携新事業分野開拓」といい、分野が異なる事業者が有機的に連携し、その経営資源(設備、技術、個人の有する知識及び技能その他の事業活動に活用される資源)を有効に組み合わせて付加価値の高い事業を創造するもの。これに関連して、農業者と中小企業者の連携を支援する「農商工連携」もある。農業者と中小企業の連携により付加価値の高い農産物商品や農業生産物などを生み出している。さらに地域資源の活用で付加価値を作り出す「地域資源活用支援事業」がある。
これらの事業は事業計画を国が認定し、その事業に対して助成金や低利融資、また公的機関の経営面の手厚い支援策が用意されている。

2 .製造業における高付加価値化のポイント

(1)改善の視点
製造業の高付加価値化の視点は以下の三つにまとめられる。
① 新製品の開発や新サービスの開発
②  高付加価値化に向けた生産・加工体制の構築
③  現在の事業領域に捉われない異業種との連携

(2)具体的方策
① 新製品の開発や新サービスの開発高付加価値の製品やサービスの開発の本質は「魅力作り」であり、その魅力が価値を生み出す。

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